今宵、月下の夜に

「嬉しいことでもあったのか?」

その言葉にはっとする。思わず顔に出ていたらしい。緩んだ口元を抑えた。


「着いたぞ」


家の前で下ろしてくれる。

辺りはすっかり明るくなっている。


マスターに礼を言って家に入る。


少しの間いなかっただけなのに懐かしく感じた。