今宵、月下の夜に

なんともいえない怒りで震えながら立ち去ろうとしたとき、反対側にいる者がかすかに動いた。


私と同じく依頼で来たのだろう。

今回同時に殺してしまったため審議のほどはわからない。

別の組織通しの絡みは見つかってしまえばそれだけで厄介だ。


早くここから出ようと再び動く。


「お互い災難だな」


動きに気づいた相手が話しかけてきた。

相手の姿は影になってわからない。