今宵、月下の夜に

「あなたはどこのご令嬢ですか?見たところ他の女性とは少し違うようだ」

辺りを見渡して言う男性。


「いいえ。他の方々と同じですよ」


「そうですか。よろしければ外のテラスで話しませんか?」

ざわついた会場で落ち着かないのか興味をもったのか、外の夜景がみえるテラスを指した男性。



「そうなんですよ。今年の新作はうちの目玉になるでしょう」

と、突然聞こえた言葉に声のほうをみた。