今宵、月下の夜に

「瑠奈。僕は彼女達と話しながら隙をみて動くよ」

一通り辺りを見回すとイヤホン越しの耳元で声が聞こえた。



少し遠くで合図を送っているルカがみえる。

彼は私より先に会場にきている。


私たちは別々に行動して社長を狙う予定だった。


同世代のお嬢様たちに囲まれていつものとびきりの笑顔で話しているルカを横目にみていると突然視界に物腰が柔らかな若い男性が近づいてきた。