今宵、月下の夜に

扉の前にはぞろぞろと高そうな車でやってきた人々。

私の他にも声をかけられた人たちが優雅に通り抜ける。


それをみながら再び係のその人をみた。

黙って用意していたカードをみせる。


「失礼いたしました。どうぞごゆっくり」


途端に深々とお辞儀をする相手。

それをみて軽く微笑んで中へと足を進めた。