今宵、月下の夜に

「浮気だって思ってるみたいです」


俺の言葉を代弁するように言った彼女。


そう思われてもおかしくはないな。

端からみたらこれは浮気だと思うだろう。

誤解は解きたい。けど本当のことは言えない。


さて、どうするか。


「愁さん。よかったら協力しますよ」

突然彼女が俺の顔を覗きこんで言った。