今宵、月下の夜に

「立ち話もなんですからここに入りませんか?」

彼女が指したのは目の前のカフェ。


俺は頷いて俺たちは中で話すことにした。

お洒落な店内からは洋楽のバラードが流れている。


「咲希に言うの?」

注文をしてから俺から口を開いた。


彼女は咲希の知り合いだ。

俺が他の女と口論になっていたところをみてなにも思わないはずはない。