今宵、月下の夜に

そう言ってこちらをみるのは咲希の知り合いの花屋の店員。


さっきは気が動転してちゃんとみる暇がなかった。


「でもなんでまたこんな真似」



「困ってたみたいだったので。あそこを通りがかったら大声が聞こえて」

そう言って俺から離れる彼女。