今宵、月下の夜に

「真也さん!」

尚も引き下がらない彼女に背を向けて外に飛び出した。


悪いな。汐里。

俺は咲希に会わなければならないんだ。


予想はしていたことだけど、そうだよな。

父親がいかに最低でも、娘にはなんの罪もない。