今宵、月下の夜に

咲希もこの彼女と同じで今も俺の帰りを待ってるのか…?


そう思ったら自然と体が動いた。


「汐里。ごめん。俺今日は帰るよ」

俺がそう言うと驚いて俺の顔をみる汐里。


後ろから抱きつき必死に返すまいと叫ぶ。

「やだ!帰らないで!」

あまりの必死な声に折れそうになるのを抑えた。

黙って玄関まで向かった。