今宵、月下の夜に

「はじめまして。いつも咲希さんにはお世話になってます」

座ったままお辞儀をする。


「愁。この人があの花を選んでくれたお花屋さん」

咲希さんのその言葉に驚いたように私をみる彼。


「あなたが…?」


そう言って私を食い入るようにみる。


そうか…。私が選んでしまったから