今宵、月下の夜に

「ええ…。でも正直、この先が不安で仕方ないわ」

そう。彼女の旦那さんはこの病院の医師だった。


事件が起こった今当事者ではないにしても同じ病院にいる以上不安なんだろう。


私は顔を手で覆っている彼女の側までいって背中に手をおいた。

「ありがとう…」

静かにそう言った彼女をみて、もう一度テレビをみた。