うっ。



今そこ突かれると結構痛いんだけど……。



っていうかお前、別に“大柄”って言うほど大柄じゃねぇじゃん!!


たいしてガタイは良くは見えないぞ!?


……………って今はそういう事を考えてる場合じゃなかった!


冴木野郎に質問されてんだった…!



ここは、ちゃんと話した方がいい…よな?



あたしは正直に奴に言った!


「あの……実は空手を幼い頃からやってて……。あと最近は、柔道部に入部したばっかりなんだよね…。あ、あはは。」


と笑ってごまかしてみる。



すると冴木野郎が顔をしかめた!!


「……おい。有段者が素人を投げていいのかよ?危うく俺、大怪我するところだったんだけど?……お猿さんよッ!」



「……っ。」



冴木野郎がすごい形相であたしに詰め寄ってきた!!