何度だって

「…あんた、私に一目惚れしたんでしょ。」

図星なことを言われてドキッとした俺。

「あ…その…」

「振り向かせてみれば?」

「え?」

戸惑っていた俺はさらに戸惑った。

「アキがそんなこと言うなんて珍しい!笑 よっぽど見てたんだね、シュンくん!笑」

恐る恐るアキさんの顔を見ると、意外にも少し顔が赤らんでいた。

ドキッ…

なんだよ、こんな表情もするのかよ。



それからというものの、アキさんは俺ら1年にもたちまち噂になり、騒がれた。
先輩の3年生からのチヤホヤもおさまらないようだった。