プルルルルルルル…

お風呂から上がり、部屋に戻ると携帯が鳴っていた。
電話の相手は見なくてもわかる。

ーシュンー

ほらね。

「…もしもし。」

「あ!もしもし?アキさん!?今大丈夫ですか?」

夜なのにテンションの高いシュン。

「うん、お風呂入ってたところ。」

「明日やっと海ですね!!」

そう、明日は四人で海に行く約束だった。
夏休みに入り一週間。周りは受験勉強で遊んでくれないから、長かったー。

「で、海が何?」

「あ!あの…俺、迎えに行ってもいいですか??」

「は?」

予想もつかないシュンの言葉に驚く私。

「いや!そのー…ちょっとでも早く会いたいんです!!!!」

絶対、電話の向こうで顔を赤くしてるんだと思うと何か笑えちゃう。