「んっ。」

ぶっきらぼうにiPhoneを渡してくるアキさん。

「いいんですか?!」

俺が目を輝かせて聞くと、

「嫌ならすんな。」

ってツンとして言ってきた。
このツンデレが俺にはたまらない。笑

「いやっ!交換させてください!!!」

俺は急いで電話番号を打ち込んだ。


ブーッ ブーッ
知らない番号が俺の携帯のディスプレイにうつる。
これがアキさんの番号って思うだけで、胸が高鳴る。

「登録しといてくださいよ?アキさん!」

「気が向いたらね。」

アキさんは、それだけ言って残りのカレーを口に含んだ。

ミッツーはそんな俺らを見て、ガッツポーズをしてきた。

あー、まじで嫌だった夏休みが、早く来ないかなーって思ってる俺はきっと単純。