京都についた私。 そう、池田屋事件の黒幕である佐久間象山を暗殺するためだ。 だが、私は迷った。 (象山は吉田松陰の師であり、今行動を共にしている同志達の中には松陰の門下生も多い。しかしこの時点で象山は公武合体を唱える完全な砂漠開国者であるのも間違いない…よし、斬るか) 私は暗殺を決意した。