「…っはぁっはぁっ」
俺は無意識のうちに全速力で走ってた
みたいだ。
「っ莉香!」
俺は公園の中で莉香を呼んだ。
けど、返事はない。
そのかわりに、アスレチックの上に、
人影と規則正しい寝息が聞こえてきた。
……まさかとは思うけどな
俺はアスレチックに登り、寝息をたてている犯人を確認した。
「莉香………」
安心したのと、イラっとしたのと、
呆れたのと、俺の中でいろんな感情が
渦巻いていた。
「…ん、、」
莉香が目をこすりながら薄目をあけた。
すると、俺が見えたのか、驚いた表情をした。
「えっ!?なんでなっちゃんがここに
いるの!?」

