約束〜ずっとずっと君だけを〜




「ほら!早く行くよ〜!!」



「はいはい」



やれやれって言いつつもなっちゃんは
いつもうちに付き合ってくれる。




「あ、ねぇなっちゃん。」



「ん?なに?」



「あのさ、なんか2人でおそろの
買わない?」



「……それ言うなら、

“なんか2人でペアの買わない?”

じゃないの?」



あ、たしかに。


おそろじゃカレカノじゃなくて、
友達って感じだもんね。




「じゃあ、2人でペアの買おー?」



「…まさかほんとに言うとはね、、

からかったつもりなんだけど。」



「え?」



「ううん、なんでもない。

いいよ。どこで買う?」




なっちゃんがちっちゃい声で
なんか言ってたけどそれは聞こえなくて。


聞き返したけど教えてくれなかったから
もうスルーしました笑




「じゃあ、あのお店がいい!!」



うちが指差したのはかわいい雑貨屋さん。



けっこー最近新しく開いたばっかりなんだけど、めっちゃかわいくて、女の子に人気なの。



だからうちのお気に入りのお店でも
あるんだ。




「そこ、かぁ〜……


まぁ、いいよ。」



なっちゃんは一瞬、戸惑ったけど、
おっけーしてくれた。



たしかに、男子が入るにはかなり勇気が
いるのかも。



うちがいなかったら入れないだろーな。