エレベーター

わたしはこの団地の屋上から飛び降り自殺する人が多い理由がわかった気がして、身震いした。



『美香お姉ちゃん。どうしたの?』



真由ちゃんは心配そうに首を傾げた。



『もうすぐパパも来るよ。そしたら…一緒に行こうね…』




『い…や…死にたく…ない…』


わたしはエレベーターに走る一。



『お姉ちゃん、待って!』

真由ちゃんの声を背中に聞いた。


『美香ちゃん、此処。早く…』



中西さんの声。


中西さんがエレベーターのドアを開いたまま、わたしを誘導した。


『早く…早く…エレベーターに乗らなければ…!!』