『…ちゃん。』


『…お姉ちゃん。』


遠くで、声が聞こえる。


わたしが目を開けると、心配そうにわたしを覗き込む真由ちゃんがいた。



『真由ちゃん!』




わたしは真由ちゃんを強く抱きしめた。