「はいっ、拍手うぅ〜っ‼︎」

満面の笑みを浮かべてみんなに向かって言うと、唖然としていたみんなも笑顔を浮かべて拍手をしだした。

そして、蓮と咲絢さんのそばに寄って言った。

「おめでとうございます‼︎」

「葉月ちゃんのおかげよ。もしかして…。」

咲絢さんの言いたいことはわかっていたから、その言葉を遮ってウィンクしてみせた。

「知りませんでしたよ。蓮が咲絢さんが好きなんてっ‼︎」

咲絢さんは驚いた顔をしてすぐフっと笑いありがとうと呟いた。




「どうなってんだ。こりゃ。」

微笑みながら2人を見ていると、海斗がそばにきて苦笑いしながら言った。

「またもや、私、キューピッドになっちゃいました。」

美玲の恋を成功させたことを思い出しながら海斗に向かってピースした。

「バーカ。」

「はあ⁉︎」

「ホント、お人好しすぎなんだよ。」

「違うし。でも、成功してほしーじゃん。」

「はは。まーな。」

苦笑しながらまた微笑み合う2人を見つめたのだった。