(完)ずっと君といれるなら 〜再会〜

「れ…んさん。私…蓮さんの…こと…。」

俯いて、途切れ悪く話す咲絢さん。

「あーっ‼︎がんば…れ？」

胸の前で手を組み必死に祈ってるとその瞬間目の前で予想外の出来事が起きた。

咲絢さんは喋れなくなった。

蓮が自らの唇で咲絢さんの唇を塞いだから。

「あ…りっ？」

この場にいる全員が目を見開いたまま静止した。

と言っても1番驚いているのは咲絢さんまた気絶しそうになっている。

しばらくして蓮が唇を離した。

「先に言うな馬鹿。」

ニヤッとイタズラそうに咲絢さんの耳元で囁く。

「えっ？え？はい？」

やばい。
完全にショートしてるよ。

「お前のことが好きだ。
付き合ってください。」

蓮は咲絢さんの真正面から真剣そうな顔つきでそう言って頭を下げた。

いつまでたっても口を動かさない咲絢さんに痺れを切らして、近くに行って小声で「返事！」と囁いた。

その瞬間、咲絢さんは涙をボロボロと流し頷きながら。

「はい‼︎」