そう言って立ち上がり試合場所へと歩き出す咲絢さん。
私はただ突っ立っていた。
「葉月ちゃん?」
咲絢さんが後ろから声をかけて来る。
止めることなんてできなかった。
「違う!そんなの違う!」
「えっ?」
戸惑う咲絢さんを無視して私は続けた。
パニックになりながら。
「私、海斗が好きでした!
誰よりも好きだと思ってました!
だけど、海斗は私の友達が好きでした!
それでも、思いを伝えたくて告白しました。
見事に振られましたが。
言ってみれば私も恋愛に傷つけられました。
咲絢さんの気持ちもわからなくはありません。
勝手ないきすぎた思いに振り回されただけなんだから!
でも、私は告白したことも、好きになったことも後悔してない!
咲絢さんの今の言葉は逃げてるようにしか聞こえません!
好きなら過去なんて振り切って伝えればいいじゃないですかっ⁉︎
逃げるなんて卑怯です‼︎」
一気に言いまくって、疲れたのかフラッと座り込んだ。
咲絢さんは唖然として立っている。
「過去は…変えられませんっ…だけど…未来なら…どんな風にでも…変えられる…。
私はまだ諦めてません…。
未来に賭けます。」
そう言い終わって私は笑顔を作った。
「葉月ちゃん…。」
「可能性は無限大です。」
「ふふっ…。」
咲絢さんは柔らかい微笑を浮かべて、呟いた。
「葉月ちゃんには負けてばかりだわ。」
「現在試合中ですよ。」
「了解。」
咲絢さんはそう言い終わると全速力で走り去って行った。
「頑張れ。」
小さく呟くと、私も後を追って駆けていった。
私はただ突っ立っていた。
「葉月ちゃん?」
咲絢さんが後ろから声をかけて来る。
止めることなんてできなかった。
「違う!そんなの違う!」
「えっ?」
戸惑う咲絢さんを無視して私は続けた。
パニックになりながら。
「私、海斗が好きでした!
誰よりも好きだと思ってました!
だけど、海斗は私の友達が好きでした!
それでも、思いを伝えたくて告白しました。
見事に振られましたが。
言ってみれば私も恋愛に傷つけられました。
咲絢さんの気持ちもわからなくはありません。
勝手ないきすぎた思いに振り回されただけなんだから!
でも、私は告白したことも、好きになったことも後悔してない!
咲絢さんの今の言葉は逃げてるようにしか聞こえません!
好きなら過去なんて振り切って伝えればいいじゃないですかっ⁉︎
逃げるなんて卑怯です‼︎」
一気に言いまくって、疲れたのかフラッと座り込んだ。
咲絢さんは唖然として立っている。
「過去は…変えられませんっ…だけど…未来なら…どんな風にでも…変えられる…。
私はまだ諦めてません…。
未来に賭けます。」
そう言い終わって私は笑顔を作った。
「葉月ちゃん…。」
「可能性は無限大です。」
「ふふっ…。」
咲絢さんは柔らかい微笑を浮かべて、呟いた。
「葉月ちゃんには負けてばかりだわ。」
「現在試合中ですよ。」
「了解。」
咲絢さんはそう言い終わると全速力で走り去って行った。
「頑張れ。」
小さく呟くと、私も後を追って駆けていった。



