(完)ずっと君といれるなら 〜再会〜

試合が動いたのはもう残り5分ほどの時だった。


またもや星陵の11番がボールを独占して、駆け抜けていく。


海斗がいつものスピードじゃないということは追えるのは灰原先輩だけ。


必死に追いかける。



「やばいっ‼︎」


大きく11番が、右足をあげる。それは間違いなくシュートを打つ体制だ。


ギュッと目を閉じる。


「おおおおおおぉ‼︎」


歓声が起きたのは…



桜武!!



間一髪のところで灰原先輩がスライディングでボールを奪った。


そのボールを松野先輩が広い、パス回しがどんどん続き、ボールが繋げられる。