(完)ずっと君といれるなら 〜再会〜

ーーー。



後半が半分過ぎて。



「あんな…。海斗先輩もうボロボロですよ⁉︎」


結衣ちゃんの声に現実に引き戻される。


海斗の右足はもう限界を超えている。


いつものようなスピードが全く見えず、きっと今動いているのさえ困難のはずだ。


それなのに、海斗は表情を一切変えず、フィールドを駆けてゆく。


「海斗…。」



私は祈ることしかできない。


こんな時苦しくなる。


なかなか点差をつけることができない。



このままじゃ…