(完)ずっと君といれるなら 〜再会〜

しかし、桜武だって黙ってはいない。

DFの選手が必死にボールを取り返して、前へ前へと繋ぐ。




お互い攻防の繰り返しで点数が動かない。



しかし、前半が半分過ぎたくらいだった。

歓声が鳴り響く向こうの応援。


如何にもエースの風貌をした、相手チームの11番が、たった一人で素晴らしいドリブルを使いこなしこちら側のゴールに切り込んでくる。



「危ないですよね…っ、 」


結衣ちゃんの読みは当たっており、11番は至って冷静にGKを振り払い、綺麗にゴールを決めた。


瞬間、星陵の応援はわあっと湧き、桜武はため息を隠すことができない。


選手たちの顔もどこか青くなって見える。

取られてしまった先制点。



だけど…


それが何だ。

まだまだ時間はある。


取り返せるチャンスならいくらでもある。