(完)ずっと君といれるなら 〜再会〜

「はいどうぞ。」


「仕方ねえな。許してやろう。」


「うわ、何様でしょうかー?」


「海斗様。」


「よくそんな発言できるね。」


「まあな。」


「ほら、さっさと行くよ。」


小さな言い合いを続けながらも元来た道を戻っていく。


しばらくの沈黙をとって、海斗が喋り出した。


「なあ、葉月。」


「ん?」


「話したいことあるからさ、今日送ってってやる。」


「ふーん。じゃ、まずは今日勝ってよ?」


話したいことが何なのかは知らないけれど、私はニヤッと笑ってVサインを見せた。


海斗は少し驚いて笑い返してきた。


「おー。」