(完)ずっと君といれるなら 〜再会〜

前半1分で決まったシュート。

1-0で前半は終了した。

ベンチに戻ってきて息を吐くように倒れこむ選手たち。

慌ててスポーツドリンクを配る。

「あれ、葉月さん。これ誰のですか?」

結衣ちゃんが不思議そうに差し出してきた水筒。

名前が書いてないんだから分からないのは当たり前だ。


「ったく、海斗!名前くらいちゃんと書いてくんない?」


そう言ってポンッと水筒を投げた。


「うっわ、ひでー。お前、チームのエースにそんな扱いするか?普通。」


「あんたがエース?へー。そうなんだ〜。」


「はーん。じゃ、今大会で一番シュート決めてんのはどこの誰でしょう?」


「せんぱーい!海斗くんがなんか嫌味言ってまーす!」


「はあ!お前卑怯だぞっ!」

「ケンカに卑怯なんてないし!」

「さすが男。ケンカになれてますねー。」

「別に海斗の前で女子力アピールしても意味ないし。」


「はい。ただの負け惜しみー。」


「うるさい!あんたなんで試合の後なのにこんなに元気なわけ?ちょっとは静かにしときなさいよ!」

「言われなくてもしますーっ!」

そう言ってお互い肩を上下させふいっとそっぽを向いた。