――陽が沈む放課後――

「梨華~今日どっか寄って行かない?」

朋香が梨華に聞く。

「行く行く!新しく駅前にできたカフェに行こうよ!」

「私もそこ行こうと思ってた~!」

「やっぱ気が合うんじゃない?」

朋香は笑いながら言う。

「おれっちもいいっすか?」

「え。翔も来るの?」

朋香は嫌そうに顔をしかめる。

「え…ダメ…?」

翔は瞳を潤ませ聞く。

「ダメ。キモいもん。」

「え…朋ちゃん真顔で言わないで…」

「いいじゃん。人数多い方が楽しいし。」

梨華はそういい翔にカバンを渡した。

「梨華がいいって言うなら…いいよ。」

朋香はすこしバツが悪そうに言った。

「梨華っち~ありがとう!!」

翔はそういい梨華に抱きつく。

「ちょっと翔!!私の嫁になにしてるのよ!」

そういい朋香は翔を梨華の体から引き剥がした。

「うわぁ~!!ご、ごめん朋ちゃん!!」

「いいから早く行こうよ~」

「おう!私の嫁早く行こう!!」

朋香はそういい梨華の手を引いて歩く。

「おれっちは…?」

「自分で歩け馬鹿。」