龍蝶~闇に隠された愛~【上・完】

「これ以上話すと匡のフラッシュバックが始まるかもな…」

全はそういい梨湖を連れて部屋に入った。

「みんな…」

梨華は不思議で仕方なかった。

(瑠李さんいい人な気がするんだけど…)

「ねぇ、丞平くん…?」

梨華は丞平に聞く。

「はい?」

「どうしてみんな瑠李さんを嫌うの?」

「それは…俺の口からは言えないですよ…。総長に聞いてください。」

丞平はそういいお茶を片付ける。

〝コンコン”

「一翔?」

梨華は丞平に言われたとおり一翔に聞くことにした。