「瑠李…前姫…」

浅緋は顔を曇らせ呟く。

「前姫…?もしかして…」

梨華はそういい見た。

『あなたが…新しい黒蝶?可愛い子ね。
私は前姫、まぁ私はまだ黒蝶って思ってるんだけど…。
樫我 瑠李。よろしくね』

樫我 瑠李が手を梨華の方に出して笑う。

「こ、こちらこそ…」

梨華はそういい瑠李の手を取ろうとする。

〝バシッ”

「姫に触るのはやめろ。」

匡は瑠李の手を叩いていった。

『匡ちゃんが触ってくれるなんて』

「触れたくて触れたんじゃない。」

匡はそういい瑠李の胸ぐらをつかみ言った。

「この倉庫には来るなといったはずだ。なぜ…」

匡はそういう。

『来たくてきたんじゃないわよ。
どうしてわざわざ敵のチームに行かなくちゃいけないの?』

瑠李はそういい匡の手を叩く。