朋香には弟が一人いる。

純(じゅん)という小学校5年生の子だ。

純は朋香と似ていて思ったことをズバッといい、人としてまっすぐな子だ。

朋香の母親は綺麗で礼儀正しい人。

幼い頃からやっている華道はプロだ。

時々学校に来て華道を教えてくれる。

朋香の父親は小説家。

売れないと朋香は言うけどテレビなどに出ている有名人。

朋香をみるとピースをしてこっちを見ていた。

そんな会話をしていると学校に着いた。

校門では生活指導の先生が生徒名簿を持ってチェックをつけていた。

「二富 梨華(にとみ りか)。よし、一日頑張れ!」

「ありがとうにっちゃん」

にっちゃん。琴木 日郎(ことき にちろう)に梨華はそういい校門を通った。

「岸谷 朋香。…まて。岸谷。お前は!!

また髪をそめて!何度言ったらわかるんだ!!

我が校は髪は茶色か黒だと言っただろう!!それなのにお前はその金髪はなんだ!!」

日郎は朋香のカバンを引っ張り、隣にいたもう一人の生活指導の先生に名簿を渡した。

そして朋香を引きずり生活指導室に連行した。

「あーぁ。また朋ちゃん連れて行かれちゃった」

梨華のとなりでそう言う男。

樋爪 翔。(ひづめ しょう)