だけど…。

そんなある日。

全が来てくれた。

いきなり叩かれたドア。

その奥からは聞いたことのない声。

低くて…でもどこか優しくて…。

癒してくれる。そんな声だった。

「梨湖ちゃんか?」

どうして私の名前知ってるんだろう…。

「姫、キミのお姉ちゃんのボディーガードの全だ。」

ボディーガード…なんでお姉ちゃんが…

私は人を信じない。だけどその日はなんか…

助けてくれそうな気がしてドアを開けた。