「一翔さん…」

浅緋がそう声をかけると丞平が俺らの所に走ってきた。

「か、一翔さんっ!!」

「じょう…?」

全は息を切らす丞平に駆け寄る。

「いまっ…見周りの奴らから聞いたんすけどっ…姫がっ…!」

「あっ!?おい一翔!!待て!!」

俺は丞平からすべてを聞かずに走り出していた。