「おはよう!」

いつものように朝、朋香にあいさつをされる梨華。

「あ、おはよ~」

だけど、家のことは話さない。

「朋ちゃん!梨華っちおはよっす!」

「翔、朝からうるさい。」

朋香はそういい先を歩く。

「えぇ~可愛い可愛い彼女を見てたらうるさくなるよ~」

(ん…?彼女?)

「朋香さん…?」

「あ、バレた?翔と付き合うことにしたの!」

朋香はそういい梨華にお揃いのストラップを見せた。

「あ…あぁ…そうですか…。」

(先を越された…!)

梨華は心の中で肩を落とた。

「よしゃ!今日も一日頑張ろう!!」

翔はそういい校門を通った。

今日も生活指導のにっちゃんはいる。

「よし、二富合格。翔も合格。で…岸谷は?」

にっちゃんは朋香を探す。

今日は作戦があるらしい…。

『今日は朋ちゃんが引っかからないように俺がカツラを持ってきました!!』

そう言ってカバンから取り出したのは…

『プッ…!あはは翔それ!クレオパトラみたい!!』

梨華は思わず吹き出す。

『やだよ。そんなの。』

朋香はそういった。

『でも、朋ちゃんそのまんまじゃまた…』

翔はそう言って先を行った朋香を追いかける。

『…しょうがないな』

「あはは。岸谷!!イメチェンしたのか!?似合ってるぞ!!」

にっちゃんは大笑いしながら合格と言った。

「ね?できたでしょ?」

翔はそう朋香に笑いながら言う。

「まぁね。でも…ムカつく!!!」

「痛痛痛い!!!朋ちゃぁぁん~」

朋香は翔の頭にげんこつしながら言う。

「くそぉ~!!だいたい翔がこんなん選ぶからでしょ!?」

「ごめんごめん朋ちゃん。」

翔は笑って言う。