列に合うよう立っていたら、胡桃ちゃんも教室から出てきた。
胡桃ちゃんがチラッと私を見た。
(ん?)
…。ちょっと気になったけど、まあいっか。
しばらくして、胡桃ちゃんがバッっと振り返って私の方に手を伸ばしてきた。
「っ⁉︎」
え、何々〜汗
胡桃ちゃんの手は、私の背中の方に回ってきて、私の制服の襟を直してくれた。
「襟立ってたよ♪さっきからずっと気になって笑」
え。マジで?
「あ、あああありがとう。」
「うん!」
胡桃ちゃんはニコッとして、また前に向き直った。