螺旋愛

二人で歩いていても会話が続かない。


…昔はあんなに仲良くてよく一緒に遊んでたのになあ…。



そんなことを考えていると余計に沈黙が重く感じられた。


啓太は何か考え込んでいるようで、あたしの方を見ようともしない。


「ねえ…啓太?」
あたしが声をかけても聞こえていないのかずっと遠くを見ている。



「ねぇ、啓太。好きな人いる?」
あたしは恐る恐る聞いてみた。