俺の名前は水川 啓太。
俺には3人の幼馴染がいる。


幼稚園の頃からずっと仲良くしてきた、馬鹿みたいに大切な仲間なんだ。
これからもずっと4人で仲良くしていきたいと思ってる。

だけど・・・そうもいきそうにない。



なぜなら・・・幼馴染の綾香と瑠来は俺のことが好き・・・らしいんだ。
俺には恋愛感情もないし、どちらかを選ぶつもりもない。


だから余計に辛かった。
俺に無邪気に話しかけてくる笑顔が。


でも、俺はどちらかを選ぶつもりはなくても瑠来には冷たく接していた。
別に嫌いなわけじゃない。
ただ・・・急に女らしくなった瑠来を見るのが嫌なんだ。
細い指先も、膨らみのある胸元も・・・まるで女の子みたいでそんな瑠来は嫌だった。


俺の知ってる瑠来は、いつも元気で明るくて男らしくて、一緒に基地を作って遊んだこともあった。
そんな瑠来が突然女らしくなって・・・俺はどうしたらいいのかわからないんだ。


そんな目で俺を見てほしくない。
そんな切ない表情で俺を見つめてほしくない。



苦しくなるんだ。