あたしの名前は相川 瑠来。
あたしには3人の幼馴染がいる。


1人は、水川 啓太。
明るくて、元気で、可愛い。
あたしにとってはすごく大切な人。


だけど、ボーイッシュなあたしなんか相手にもしてくれる訳なくて、いつも話しかけたって迷惑な顔されるだけなんだ。


昔は啓太はあたしに優しくしてくれた。
あたしがただの友達って思ってたときは。
でも・・・あたしの気持ちが「好き」に変わった瞬間、啓太は離れていった。



この気持ちは迷惑なんだ・・・・。


そう思って何度も友達に戻ろうと努力した。
でも。考えれば考えるほど想いは募るばかりだった。





そしてもう1人の幼馴染は、木下 綾香。
色白で、おとなしくて、髪型はロングで、まるであたしと正反対の女の子。


綾香も啓太のことが好きだった。
別に本人から聞いたわけじゃないけど・・・・。
あたしにはわかる。
小さい頃からずっと一緒だったから。
でも、啓太のことでなんだか気まずくなって最近は会話をすることすらなくなった。



だけど、そんな可愛い女の子を啓太が嫌いなはずがなくて。
綾香は毎日啓太の隣で笑ってた。



なんであたしじゃだめなの・・・?
同じ幼馴染なのに・・・・



あたしと正反対の綾香に敵うはずがなかった。