恋愛対象として見られるのは嫌だが、離れてしまうのは嫌だ、なんて俺はわがままなのかな・・・?

俺は友達としていたいのにいつもこんな状態でしかいられない。
そんなことを考えているだけで憂鬱になった。



そんな気持ちを振り払い、控え室に向かった。
気持ちを集中させるために他の仲間とは会話もせず、1人の世界に入る。



そして体育館の中に入って観覧席を見渡した。
いつもなら一番前に座っているはずの綾香と一番後ろに座っているはずの瑠来が・・・・・いなかった。





2人共来てない・・・・。



不思議に思いながらももう一度観覧席を見渡すと、そこには駿がいた。



駿・・・!?なんで駿がここに・・・!!?



駿の姿を目で追っていると駿がこっちに気付いたのか目が合った。