私は今日もいつものように校門の前で啓太を待っていた。
毎週金曜日と火曜日は一緒に帰る約束なのだ。
私と啓太は同じ塾に通っているのでいつも一緒に行っている。


まだかな・・・


こんな風に待ってる時間も好き。
ドキドキして、くすぐったい。


「遅くなってごめんねっ。」
そう言って笑顔で駆けつけてきたのは、大好きな人。
「ううん。全然平気っ!」
私も笑顔でそう返した。


そして2人で歩き出した。



啓太の隣を歩ける優越感。
こんな毎日が続けばいいのに・・・いつもそう思う。




「あのさー俺思うんだけど・・・。」
突然真剣な表情で啓太が話を始めた。
「なに?」





もしかして・・・・?


淡い期待が頭の中をよぎった。