また、恋に落ちればいい。

ハクが、目を覚ましてから1週間がたった。

少しでも、ハクのことを考えたら
もう自分がダメになってしまいそうで仕事に熱中した。

仕事中はなにも、なにも考えなくて済むから。

ハクの様態は、おばさんから毎日のように電話でかかってくる。

この間、ハクは指輪を見て
「あの子が、本当に俺の恋人なのか?」と聞いてきたらし。

ハクは、私のことを思い出そうと必死で頭を抱えているって聞いた。

それだけなのに、何よりも嬉しかった。

プルルルル

リビングに置いてあったケータイが鳴った。

「あれ?おばさん?さっき電話かかってきたのに・・・。」

何か言い忘れたのかなと思い電話にでた。

「もしもし、おばさん。どうしました?」

「双葉ちゃん、何度もごめんね。」

「いえ、構わないですけど。なにかありました?」

「ハクが、あなたと話したいって言っているの・・・。」

「えっ?本当ですか??」

びっくりした。ハクが私と話したいなんて・・・。

「ええ。明日、時間あるかしら?」

「あります!!病院に行けばいいですか?」

「明日は、退院出来ると思うの。だから、違うところでもいい?」

「はい。構いませんよ。」

「それじゃ、また明日電話するわね。」

そう言って電話を切って静かにベットに座った。

嬉しくて放心状態だった。

深呼吸して、周りを見れば、ハクと付き合ってから今までのデートで撮った写真やプリがたくさん飾られている。

今思えば、ハクは私の人生の一部なもんなんだ。

改めて、大切なことに気づき涙がこぼれた。