ｺﾝｺﾝ―――

｢お嬢様朝でございます起きてください｣

いつものようにメイドさんがドア越しに私を呼ぶ

ぇえ〜！もう朝なの！？

｢無理〜あと5分だけ寝かせて…｣

――そしてまた眠りにつこうとしたとき

ｺﾞﾝｺﾞﾝｯ!――

ドアが破壊されてしまうのでははないかと思われるくらいの勢いでノックされ

｢お嬢様！入学早々遅刻してしまいますよ!｣

―――ハッ！その一言で私は一瞬にして目を覚ました…そうだった今日は待ちにまった入学式だ！ふふふっ♪ニヤけが止まらない

｢お嬢様？｣

私の不気味な笑い声だけで一向に返事がこなくて心配したのかドア越しにメイドさんが訪ねてくる

｢は、はーい！今支度します｣

やばっ…無意識に自分の妄想世界に浸ってしまっていた


ていうか入学早々遅刻しますよ！なんてメイドさんはああ言っていたけれど時計見たら入学式開始まであと2時間以上も時間あるじゃん！