別に誰でもよかったわけじゃない



「あとね、今気づいたんだけどー。じゃーんっ!」


私が咲に見せたのは、数学の教科書。


「は?」


意味がわからないといった風な顔をする咲。


おっと、表紙だけじゃわかんないよね!


「からのー、じゃっじゃ~ん!」


私は咲に教科書のあるページを見せた。


「──っ!なにこれ!」


私が咲に見せた教科書のページには、油性のペンで書いたような落書きでいっぱいだった。


ブス、ハゲ、ビッチ、最低女!


などなど。