私のシンデレラストーリー❊✧.。.:*




「どうしたんですか?ため息なんてついて」




誰もいないはずなのに。




声のする方へ目を向けると、背の高いすらっとした男の人がいた。




「せっかくのパーティなんですから、楽しみましょうよ?」




近づいてきたから、分かった。






まるで、王子様みたいな人だ。




少し、癖のある はちみつ色の髪。






色素の薄い瞳。





彫りが深いのに、濃い顔じゃなくて外国人のような透明感がある。





くっきりとした二重の目に、長いまつ毛が縁取られている。





「あなたは?」





私が、訪ねると





「寂しそうなお姫様の話し相手になろうと思いましてね」




いたずらに笑った。




「大丈夫です。私は、もう帰るので」




また、変な人に引っかかった。




早く帰らなきゃ。