寝てるなら、私の本音も聞こえないのかな? 「好き。」 ポツリと、手を止めたまま呟いた。 「…ってバカみたい。相手に聞こえないのに言うなんて。」 あえて、聞こえないからいったのに…。 それが、バカバカしくなって…。 「じゃ…明日来るからね。」 と、立ち上がった。 スクールバックを手にとって、涼の家を後にした。 ――――――… 涼side 「好き、か。」 寝てるふりしてたら、そんな言葉が聞こえた。 本音…なのかな? 友情…だろーな。なんて、考えた。