「寝てる時は可愛いのになぁ……」

「ハルキくん、何か言った?」

「えっ? あ、何でもないです」


 僕は適当に返事をして厨房へと向かう。

 その直後──。


「──ごちゃごちゃ煩ぇんだよこの馬鹿がッ!!」


 どうやら鉄拳制裁が加えられたみたいだ。

 こんなことも日常茶飯事で。

 僕は、そうやっていつでも傍観者を決め込んで。

 時々、他愛もないいざこざに巻き込まれて。

 時々、どうしようもない相談を受けたりして。


 これだから『milky way』にいる日常は楽しくて仕方が無いんだ。

 
fin


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