塾には私の幼なじみの山田日和(やまだひより)と友吉と他にも友達が何人かいる。その中で私と友吉は目立ってうるさく明るく塾の中心的人物になっていた。昔の私には到底考えられない。ってか毎度のお約束、塾遅刻。

ガラガラー
葵 ちわーーー
根岸 おい長附ーーー今日は何で遅れたー
葵 いやー全部の信号、良い感じに引っかかってぇーー
友吉 お前の家から信号一つだろーが、
葵 あ、ちょ、言うなしっ
友吉 あ、ほら、これ。
葵 ん?

青い袋を投げられた。中を見ると熊のぬいぐるみ…。目が青く青いベストを着ている姿に思わずキュンとした…。

友吉 おめでとな
葵 ありがとーっ!!本当ありがと!!!可愛いっ
日和 葵っ私からもー

そういって友吉を始めに沢山のプレゼントをもらった。授業中にも関わらず先生からもプレゼントをもらった。そして私が教室に入ってから10分後からまた授業が再開した。

晩御飯を食べるためのちょっと長めの休み時間が始まった。

友吉 長附っちょっとこい。
葵 んー???

私は友吉に呼ばれ塾の屋上へ行った。

友吉 お前さー達也の好きなやつ誰だか分かってねーだろ
葵 え?誰?
友吉 はぁ…本当鈍感…お前だろーが…
葵 は?
友吉 後俺の好きなやつもお前だから。それだけ。
葵 え?ちょっ…

友吉はそれだけ言って戻ってった。私は一人で屋上にたった。まわりからみたら今にも自殺しそうな危ない人だと思われるのではないだろうか。そうじゃない。訳分かんない。急に言われたって、私馬鹿だから…理解できないよ…そして休み時間が終わり最後の授業が始まる。全く集中出来ない、意味の無い授業が。