そうしてかれこれ達也に恋をしてから3年。私は友達が沢山、沢山増えた。性格も凄く明るくなった。でも特に恋愛面では何もない。むしろ達也は凄く無口になった。でもたまに話すとやっぱり話し方は変わらない。
そして中学受験の季節がやってくる。私は勉強が大っ嫌いだ。だから凄く馬鹿だ。達也と優と夏海で同じ学校に行く約束をした。同じ学校に行くために頑張らなきゃいけないのに気付けば12月。受験まで後2カ月。よっぽど頑張らないと達也とは別々の学校…。あー本当どうしよ…

12月13日、今日は私の誕生日なのに…日曜日なのに…塾がある。凄く憂鬱だ。だけど重いドアを開けて家を出る。ちょっと歩くと達也にあった。

達也 おい。
葵 え。何。
達也 誕生日…
葵 あーうん…
達也 これ、やるよ

達也からぶっさいくな熊のキーホルダーをもらった。

達也 お前に似てるよな笑つい買っちゃった。大事に持っとけよ。
葵 似てないけどありがとー笑じゃ、塾行くね。
達也 おう。

やったぁ…一生の宝物できちゃった…幸せ…てか誕生日覚えててくれた…!!一気にテンションが上がった。勉強頑張れるっ絶対達也と同じ学校行くっ!!!